ESS(従業員満足度調査)とは?

「従業員満足度調査(ESS:Employee Satisfaction Survey)」は、
北海学園大学 経営学部 増地教授(組織心理学)の協力を得て、開発した調査メソッドです。
従業員の業務に対する意欲や生産性の高さは、従業員の会社に対する満足度と深く結びついています。
ESは重要な経営課題であるにも関わらず、中小企業向けの従業員満足度調査は数少ないことから、
当社では中小企業向けの「ESS」を開発し提供しています。

ESSの実施によって
次の効果が見込めます

社員の本音がわかる

従業員の本音はなかなか経営者へは伝わらないものです。従業員が会社に対しどのようなことを思い、期待し、仕事に取り組んでいるか。ESSは、従業員の生の声を反映させ、本質的な問題点を明確にすることが出来るツールです。

会社の問題点を共有できる

50の設問により、従業員の「意識・意欲」のみならず、これからの方向性を決める「経営方針」の浸透度合い、従業員のやる気を引き出す度合いを見る「社風」、自社の商品力をどのように認識しているかを計る「商品」等、主要8項目からなる「経営の健康状態」を知ることが出来ます。これにより、自社の強み弱みが明確化し、役員会や幹部会を利用しての共有、意識統一が図れます。

問題解決へのアクションが容易になる

会社の健康状態が明確になったとしても、具体的なアクションがなければ意味をなしません。ESSは、自社のどの強みを伸ばせばよいか、また、どの弱みを問題として捉え、具体的に解決していく必要があるかをアクションプランに落とし込むことが可能なツールです。

ESS(従業員満足度調査)の8つの視点

決算書では、経営の結果は見られますが、その結果を生み出す内部環境や人材の意欲などは見ることができません。その決算書には表れない自社の競争力を、ESSでは数値化して見ることができます。

  • 1.経営方針
    経営方針が明確となっているか、従業員の間に十分に浸透しているかを見ることができます。経営方針が浸透していない組織では、従業員の行動がバラバラになり、組織としての強さを十分に発揮できません。
  • 2.意識・意欲
    従業員の意識を高く保ち、意欲を引き出すことが十分に出来ているかを見ることができます。従業員の満足度が顕著に出るところです。
  • 3.社風
    社内が従業員の能力を最大限に引き出すような風土であるかを見ることができます。誰しも最初から意欲のない者はいません。入社時には意欲を持って入ってきた人材から、やる気を奪い取っているのは、会社の風土です。
  • 4.上司
    上司が尊敬できる存在か、上下間の人間関係が良好であるかを見ることができます。尊敬できない上司の下では、優秀な人材も力を発揮することはできません。勿論、優しいだけの上司が、尊敬されるわけではありません。※なお、個別の上司の評価が特定されるような調査ではありません。
  • 5.制度・環境
    会議や報告の仕組みは整っているか、職場環境は良好かを見ることができます。重複の多い社内報告資料や、無駄な会議に不満の原因がある場合も多いものです。社内のシステムを見直すキッカケにしてください。
  • 6.能力開発
    従業員教育の仕組みや日々の成長実感があるかを見ることができます。キーパーソン(中核人材)は、福利厚生などよりも、自分自身の成長や仕事にやりがいを感じるものです。優秀な人材が育つ環境は、優秀な人材が集まる環境でもあります。
  • 7.商品
    誇りを持って提供できる商品を持っていると、従業員自身が思っているかを見ることができます。どんなに素晴らしい商品を開発したとしても、それを直接売る営業担当者、販売担当者が商品に自信を持っていなければ、売れるものも売れません。また、直接販売に関わらない従業員が、外部に漏らした一言が、マイナスの口コミとして拡がることもあります。その原因は、自社商品に誇りを持っていないことにあります。
  • 8.将来
    自社の将来に対する期待を持っているかを見ることができます。経営者が思っている以上に、自社の将来に期待を持っていない従業員は多いかも知れません。勤続年数別に分析することで、傾向が見えてきます。